印刷に使えるシルクスクリーン設備
もちろん大きな工場に据え付けられるようなタイプの高速で大型のものもありますが、実は個人が趣味の世界で使えるような製品もあり、愛好者も増えています。
これは紙や布を初めとして、金属やプラスチックなどであってもインクが乗る限りは対象とすることができます。
ただ、個人向けのものは印刷対象物はさほど厚みがなく、また平面状であることに限定されるケースが多いですし、大きさについても予め決められた範囲内のものしか扱えないことも多いですから、その点は事前に理解しておく必要があります。
今では紙への印刷はパソコンとプリンターがあればほぼ問題なく自由にできる時代です。
ですが布製品となるとそうではありませんし、紙であっても絵画のようにコンピューター作品ではなくて手描きで作りたいと思っている人も多くいます。
絵画の場合、もちろん筆と絵具によって描くことは一般的ではありますが、シルクスクリーン設備を用いることに魅力を感じる人もいるわけです。
この方法では、事前にインクを通す部分と通さない部分とに分けたメッシュ状の生地を用意しておき、下に印刷したい紙や布を敷いた上でメッシュの上にインクを載せ、ヘラのような用具で上から押すようにしてインクを浸透させていくことになります。
力の加減とかヘラを動かすスピードによっても作品の表情は出来映えは変わりますので、それを楽しいと感じる人もいるわけです。